コーヒーでいったら、ミルクなしだけどちょっとシュガー入りのような。
「あの加護さんがジャズを」
というギャップが企画として成功していると思う。
少なくとも、最近のアーティストがやっているような
往年の歌謡曲のカバーなんかよりもずっと。
背伸びしている感じがうまくいっている。
でも、選曲がスタンダード過ぎるのがちょっと気になる、
それにしても加護さん本人は
どれくらい感情を込めて歌っているのでしょう。
In the roaring traffics boom
In the silence of my lonely room
I think of you night and dayうるさい交差点の真ん中でも一人の部屋の静けさの中でも私は君のことをいつも考えてしまう
この部分が個人的には好きなんだけど。
全体的に歌い方が平板な感じがしてる。なぜだろう。
例えば、歌い上げるところというか、大声で伸ばすところが、
地声のままになっている。
ここは「元気さ」をアピールしているのかも知れないが。
決して「振り絞るようなブルース」や「洒脱な声色の変化」を
期待しているのではない。
もしそんなことをやってしまったら
彼女が曲の中で作り出した雰囲気を壊してしまうだろう。
でも彼女だからこそ出来る第3の道があるのではないか。
全体的に、アルバムとしては成功していると思います。
加護さんファン以外の方にも宜しいかと。