2012年4月30日月曜日

欲望する機械(ドゥルーズ)

「フロイトは欲望の機械を知らなかったわけではない。欲望や欲望の機械装置こそ、精神分析の発見だと考えてもいい。」(『記号と事件』 P.37)
「フロイトが分析してみせた心的装置[...]を見ればたしかに機械装置とか欲望の生産や生産単位など、そういった面がきわだっているのがわかる。」(『記号と事件』P.38)

欲望する機械とは:
「あらゆる機械のなかにちらばっている種々の小機械と、あらゆる有機体の中に分散している種々の小組織体の間には、相互浸透や直接のコミュニケーションが存在する。」(『アンチオイディプス』P.341)
「真の相違は、社会機械であれ、技術機械であれ、有機体機械であれ、一方のモル的な緒機械と、分子の秩序に属している他方の欲望する諸機械の間にある。」(『アンチオイディプス』P. 341)

2012年4月5日木曜日

『アンチオイディプス』について(ドゥルーズ)

「一冊の本を読むには二通りの読み方がある。ひとつは本を箱のようなものと考え、箱だから内部があると思い込む立場。もうひとつの読み方では、本を小型の非意味形成機械と考える。そこで問題になるのは「これは機械だろうか。機械ならどんなふうに機能するだろうか」と問うことだけだろう。」(『記号と事件』P41)

「何かが伝わるか、伝わらないかということが問題になる。[...]電源に接続するような読み方だと考えていい。」( 『記号と事件』P41 )